2024年12月30日月曜日

ノラネコぐんだん

工藤ノリコの絵本『ノラネコぐんだん』シリーズが2歳児(誕生日が来ると3歳になる子供)クラスの部屋にある。

ご存知の方もいらっしゃるだろうが、このシリーズ、毎回犬の「ワンワンちゃん」が営む様々な食べ物の店に、ノラネコぐんだんが夜中に侵入→商品を食い散らかした挙句、なにかしら事件が起こり「ドッカーン」と大爆発→店が壊滅→ワンワンちゃんにノラネコぐんだんが叱られる というのが大まかなあらすじである。

3歳5か月のKくんは、このラストのやり取りを気に入り、保育士がワンワンちゃんの「あなたたちは、こんなことをしていいとおもっているのですか?」という台詞を読むと、

「おもってないましぇん」(ノラネコぐんだんが「おもってません」と答える部分)

と答える。

当初は「おもいましゅ」と言っていたらしいが、担任に「そこは“おもってません”だよ」と教えられ、以後は「おもってないましぇん」と答えるようになったらしい。ちなみに、この後ワンワンちゃんは「では、わるいことをしたとおもいますか?」と問い、ノラネコぐんだんは「おもいます」と答える。そこはKくんも「おもいましゅ」と答えている。

2024年12月15日日曜日

『雪の歌声』こぼれ話

『雪の歌声』本文(R-18)

 書き始めたときは、タイトルを『いじわる』にしようと思っていた。

エロ小説を書くときは、一応毎回なにかしら新しいことに挑戦しているつもりで、今回は「焦らしプレイ」を取り入れてみた。言うほど焦らしていない気もするが、とりあえずクローディアが涙目で「いじわる」というシーンを入れたかった。

しかし、肉付けしてラストシーンを書いているとき、「『雪の降る音』ってタイトルにしようか」と考え直した。村山由佳の『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズ4巻のタイトルのパクリだが、響きが美しくて気に入っているので使いたいなと思った。でもなあ、丸パクリはちょっと、と思っていたとき、昔読んだ安房直子作品『北風のわすれたハンカチ』を思い出した。

「北風」(の精)が、「音楽を教えてほしい」という主人公のくまのところに現れるが…という物語。ネタバレになるが、最後にやって来た北風の少女が、くまに「雪の歌」について教える場面がある。

つまり、「雪の歌」のくだりはここを模している。いずれにしても私は名作のパクリしか書けない。

『ゆうべ見た夢』こぼれ話

  『ゆうべ見た夢』(R-18) 地元のラジオ番組でかなり昔(四半世紀くらい前)に紹介された、「子供に夫婦の営みを見られちゃった事件」を参考に書いた。 (以下、センシティブな表現を含むので読みたい人だけどうぞ)