前半の『匂う女』というタイトルは、阿刀田高の同名小説から取った。
この話は、主人公が変わった香りの香水(ディオリッシモ、だったかな)を使っている女に誘惑され、利用された挙句命を奪われるというブラックな内容の短編。冒頭に、女がガウンを着て立ち上がる様を「蝶が風を着るようだ」と表現している一文があったりと、内容の滑稽さに似合わず文章が美しい。
これを初めて読んだとき、私は中学生で「わあ、エロい」とコーフンしながら読んだものだった。女が巨乳なところとか、主人公が体調不良なのに情事に耽るというのが刺激的だった。
後半の『忘れないで(R-18)』は、もともとおやつさんのミンサガプレイ動画に付けられた「(グレイはクローディアとセックスするとしたら)すごい無言でパコパコしそう」というコメント(2:59:35あたり。残念ながら読み上げられてはいない。ちなみにこの直前の「クローディア(の)身体を知り尽くしてるグレイ」というのも気に入っている)に着想を得て、「喧嘩して、無言でエッチする二人が書きたい」という動機で書き始めた。
結果として、思ったほど「無言で黙々とパコパコ」にはならなかったが、いつものエロ小説と比べてひねった出来になっていたら良いなと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿