2024年10月9日水曜日

ウルトラ怪獣全百科

 小学2年の時、父親の実家である九州に行くことになった。

父親は「早く着けるように」と朝早い時間の切符を買ったのだが、到着時刻を確認しておらず、それがひかり号(当時はまだ「のぞみ」はなかった)なら4時間程度で着くところを6時間半掛かるこだま号の切符だと直前になって気づいたらしい。夏休みだったので既に変更できなかったのか知らないが、そういうわけで早朝から6時間半、各駅停車の新幹線に乗り続けた。

私はそのとき、弟が買ってもらったはずの『ウルトラ怪獣全百科(オールひゃっか)』という分厚い本を持っていき、ひたすらそれを眺めて退屈をしのいだ。

それは、『ウルトラQ』から『ウルトラマンレオ』までの怪獣を多数(「全」とあるが、一部載っていない怪獣・超獣もいる)掲載した本で、ちょうどその時期『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』が深夜に放送されていた(毎週2本立てだった)(母が録画しておいてくれた)のを見ていたのもあり、「ふーん。この怪獣、この星から来たのか」「弱点はこれか」等興味深く読んだ。『ウルトラQ』の原始怪鳥リトラが可哀想だったことと、放送を見たことがない『ウルトラマンレオ』の円盤生物が、設定だけでも特に怖かったことを覚えている。

カラー口絵も少しあるが、怪獣の紹介ページは白黒だったので、不気味さが際立っていた。後年、カラーの怪獣の映像を見て「あれ?あんまり怖くないぞ」と拍子抜けした。だが、『ウルトラQ』は元が白黒なので、たぶん今見返しても怖いと思う。

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  『ゆうべ見た夢』(R-18) 地元のラジオ番組でかなり昔(四半世紀くらい前)に紹介された、「子供に夫婦の営みを見られちゃった事件」を参考に書いた。 (以下、センシティブな表現を含むので読みたい人だけどうぞ)