2023年11月28日火曜日

子連れ狼

 グレイが子供を連れて旅をするという話のモチーフは、ドラマの『子連れ狼』である。

父と子の絆が感動的な作品で、特に北大路欣也版の主題歌『子らよ』は、思い出すと涙が出てくる。歌詞がグレイのイメージとも合っているし。グレイが親になったらこういうこと思いそう、という感じがする。

萬屋錦之介版も、重傷を負った一刀を大五郎が必死に介抱する場面や、名セリフ「未来永劫、父は我、子はそなたぞ!」など、思わず涙ぐむところがけっこうある。機関銃搭載箱車(=乳母車)とか、ぶっ飛んだものもいっぱい出てくるけど。

北大路版はそこまでぶっ飛んでなかったし、時代に合わせたというか、昔のものに比べると生ぬるい感じがしなくもないが、大五郎役の小林翼くんがものすごく可愛いので、そういうことは最早どうでもよくなる。また北大路版子連れ狼が見たくなった。

2023年11月9日木曜日

赤ちゃんネタ

 子供の頃から、「推しカプに子供が生まれたら」と妄想する癖がある。

文字通り推しカプが赤ちゃんを愛でて幸せに暮らしているという、エロいようなエロくないような妄想である。

大人になってからは、普通に推しカプのラブラブエッチ(すなわち愛のあるセクロス)を妄想して楽しんでいるが、エッチを通り越して赤ちゃんや子供が出てくる話もまた相変わらず妄想している。

某ジャンルで、子供が出てくる妄想話を楽しんで書いていたら、「結婚して子供産むことだけが女の幸せという前時代の遺物のような性別固定観念を押し付けている」「こういうものの考え方しかできない人がいると思うだけで暗澹たる気分になる」と文句を言われたことがあった。

いや、そういう意図は全くないんだけどなあ。でもまあ、そういう受け取り方をする人もいるということは学べたので、以来「子供ネタが苦手(≒嫌い)な人はご注意ください(≒読まないでください)」と注意書きを付けるようになった。だけど、文句言う人って、そう書いてもわざわざ読んで文句言うんだよなあ。

まあ、「気に食わない価値観の人間が存在するということ自体が許せない」という気持ちは分からんでもないが。悪いけど私は好きなものを好きなように書かせていただく。

『蛍と約束』こぼれ話

  『蛍と約束』本文 作中の「踊り好きの娘」の話は、インドネシア民話「おどるパンダジア」(『ブレーメンのおんがくたい』国際版少年少女世界童話全集16 収録)をモチーフにした。 パンダジアという踊りの好きな娘が、踊りに出掛けたことで怒った父親から家を追い出される。そこへ、パンダジア...