以前活動していたジャンルで出会った、変な人の悪口を書いてしまったので、逆に「この人、すごい」と思った人の話をする。
・めちゃくちゃ質の高い作品を100本(+30本くらい)発表していた人。
この人が書いていたのは、一本数百文字程度の短編だったが、「原作の続き、もしくは原作のスピンオフ」として非常に完成度が高い作品だった。原作の設定、背景を活かしながら、歴史的事実と原作のファンタジーぽい世界観が見事に融合していて、どの話を読んでも「こういうのが読みたかった」と思える出来栄えだった。そして、文章が格調高く美しく、豊富な読書体験が垣間見えるが、決して自身の知識量をひけらかす感じではなかった。ちょっと気取った言葉でも、作品の中で「これこそ使うべき言葉」というものが適切に使われていた。
100本をブログで発表した後、残り30本程度を個人サイトに掲載していたが、彼女の個人サイトは提供元がサービス終了してしまい見られなくなってしまった。先の100本はブログがまだ残っている上、pixivにも掲載しているので今でも読める。
この人は、今ではジャンル移動してしまったので、このジャンルの作品を発表することはもうないのかもしれない。私も、このジャンルの作品を書く気はもうない。ただ、ミンサガの小説を書くときもこの人の作品を思い出し、「あんな風に書きたい」と思いながら書いている。
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余談
先の記事の「他人に自分の作品を褒めちぎらせて悦に入っている人」は、この「すごい彼女」の作品について一切触れなかった。ジャンル内の人がほめそやする彼女をまるで存在しないかのように振る舞っているところが、却って彼女に対する敵愾心がむき出しになっているようで滑稽だった。
「悦に入っている人」は、「ツイッターで千本作品を投稿する」と鼻息荒く宣言したものの、結局内容の薄いつまらない話を3ツイート分投稿しただけでその企画は頓挫した。「私はプロ作家にも引けを取らないのよ!」と自称している(←明言はしてないけど、マジです。確かに、某ジャンルでは一時期かなり人気があったらしい)くせにそんなだから可笑しくて仕方なかった。 …結局悪口になってしまったな。